- 「格安SIMへ乗り換えたいけれど、何から始めればいいのかわからない……」
- 「電話番号はそのまま使える?」
- 「SIMカードやeSIMの設定は難しくない?」
このような疑問や不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
格安SIMへの乗り換えは、手順を理解して事前準備をしっかり行えば、初めての方でもスムーズに進められます。

また、格安SIMは事業者によって通信速度や通信品質に違いがあるため、料金だけで選んでしまうと「昼休みは通信が遅い」「地下鉄ではつながりにくい」と感じるケースもあります。
乗り換え後に後悔しないためには、自分の利用シーンに合った回線を選ぶことが大切です。
この記事では、格安SIMへ乗り換える手順を6つのステップでわかりやすく解説するとともに、乗り換え前に確認したいポイントやメリット・デメリット、よくある失敗例、開通後に確認したいチェックリストまで詳しく紹介します。
この記事で分かること
- 格安SIMへ乗り換える6つの手順
- 乗り換え前に確認したいポイント
- MNPワンストップの仕組みと必要な準備
- SIMカード・eSIMの違いと設定方法
- 格安SIMへ乗り換えるメリット・デメリット
- よくある失敗例と対策
- 開通後に確認したいチェックリスト
- 通信速度や通信品質を重視した格安SIMの選び方


この記事は2026年7月時点の情報をもとに作成しています。
※最新の情報については、必ず各公式サイトをご確認ください。
目次
- 1 格安SIMへの乗り換え手順は6ステップ
- 2 乗り換え前に確認したいポイント
- 3 格安SIMへ乗り換えるメリット
- 4 デメリット・注意点
- 5 よくある質問(FAQ)
- 5.1 Q1. 格安SIMへの乗り換えにはどれくらい時間がかかりますか?
- 5.2 Q2. 電話番号はそのまま引き継げますか?
- 5.3 Q3. MNP予約番号は必ず必要ですか?
- 5.4 Q4. SIMカードとeSIMはどちらがおすすめですか?
- 5.5 Q5. 格安SIMへ乗り換えると写真やアプリのデータは消えますか?
- 5.6 Q6. LINEのアカウントはそのまま使えますか?
- 5.7 Q7. キャリアメール(@docomo.ne.jpなど)は使えなくなりますか?
- 5.8 Q8. 格安SIMへ乗り換えるベストなタイミングはいつですか?
- 5.9 Q9. 乗り換え中にスマホが使えない時間はありますか?
- 5.10 Q10. 乗り換え後は何を確認すればよいですか?
- 6 乗り換え後に最初に確認したいチェックリスト
- 7 まとめ
格安SIMへの乗り換え手順は6ステップ
格安SIMへの乗り換えは、実は流れさえ掴んでしまえば難しいものではありません。
ただ、手順を飛ばしてしまうと「電話が使えなくなった」「SIMが届いたのにネットに繋がらない」といったトラブルにつながりやすいのも事実です。
ここでは、申し込みから開通、動作確認までの6ステップを順番に解説します。通勤中や昼休みなど、ちょっとしたスキマ時間で準備を進めたい方は、ぜひ参考にしてください。
手順① 乗り換え先を選ぶ

まず最初に決めるのは、どの格安SIM事業者に乗り換えるかという点です。
月額料金だけでなく、データ容量、通信速度の傾向、サポート体制まで含めて比較すると失敗しにくくなります。
通信速度を重視する方は、時間帯別の実測データをまとめた「格安SIM実測ランキング」も参考にしてください。
編集部のデータの読み解き
公開されている実測データを見ると、多くの格安SIMは朝や夜は快適に利用できる一方、平日12時台は通信速度が低下する傾向があります。
そのため、昼休みに動画視聴やSNS、Zoomなどを利用する方は、料金だけでなく通信品質の実測データも確認したうえで乗り換え先を選ぶことをおすすめします。
編集部では、通信速度は「速い・遅い」だけではなく、利用する時間帯や場所に応じた安定性も重要な比較ポイントと考えています。
※本記事では、公開されている実測データを参考に編集部で比較・分析しています。出典:みんなのネット回線速度(みんそく)
利用シーンによって最適なプランは変わってきます。
- 通勤中にSNSやニュースをチェックする程度なら、比較的少ないデータ容量のプランでも足りることが多いです
- 通学中に動画をよく見る、オンラインゲームをする、といった使い方なら大容量プランのほうが安心です
- Zoomなどのオンライン会議を外出先から行う機会が多い方は、通信が安定しやすいとされる回線を選ぶ傾向があります
例えば、地下鉄通勤が多く昼休みも動画視聴をするという方であれば、都市部での通信品質に関する口コミや測定例を比較しながら選ぶと、乗り換え後のギャップを減らせます。
逆に「とにかく安ければいい」という基準だけで選んでしまうと、後述するような失敗につながることもあるので注意が必要です。
編集部のアドバイス
月額料金だけで格安SIMを選ぶと、乗り換え後に「昼休みは思ったより通信が遅い」「地下鉄では動画が読み込みにくい」と感じることがあります。
編集部では、料金だけでなく通信速度・通信品質・利用シーンまで比較したうえで選ぶことをおすすめしています。通勤・通学・オンライン会議など、自分がよく利用する環境に合った回線を選ぶことが、満足度の高い乗り換えにつながります。
※通信速度は利用する時間帯や場所によって変動します。実測データも参考にしながら、自分の利用環境に合った回線を選びましょう。出典:みんなのネット回線速度(みんそく)
手順② 必要なものを準備

申し込みをスムーズに進めるために、事前に用意しておきたいものをまとめました。
| 準備するもの | 内容・ポイント |
| 本人確認書類 | 運転免許証、マイナンバーカードなど |
| クレジットカードまたは口座情報 | 支払い方法として登録 |
| 現在契約中のSIM情報 | 契約者名義・電話番号 |
| MNP予約番号(電話番号を引き継ぐ場合) | 有効期限に注意 |
| 対応端末の確認 | SIMサイズ・周波数帯の対応可否 |
特に見落としがちなのが「端末が乗り換え先の回線に対応しているか」という点です。海外版のスマホや古い機種の場合、周波数帯が合わず通信が不安定になるケースもあります。

準備段階でここを丁寧に確認しておくだけで、開通後のトラブルはぐっと減らせます。
手順③ 申し込み

必要なものが揃ったら、いよいよ申し込みです。オンラインでの申し込みが主流で、スマホからでも15分ほどで入力が完了することが多いです。
申し込みの流れは次の通りです。
- 契約するプランを選択する
- MNP予約番号(電話番号を引き継ぐ場合)を入力する
- 本人確認書類をアップロードする
- 支払い情報を登録する
- SIMの種類(物理SIM/eSIM)を選ぶ
ここでよくある失敗例が、MNP予約番号の有効期限切れです。
予約番号には期限が設けられており、期限が近い状態で申し込むと審査に間に合わず、再取得が必要になることがあります。通勤中にサクッと手続きを終わらせようとして、番号の有効期限を確認せずに進めてしまう、というのはありがちなパターンです。
また、本人確認書類の写真が不鮮明で審査に時間がかかるケースも珍しくありません。昼休みなど限られた時間で申し込む場合は、あらかじめ書類を撮影しておくとスムーズです。
手順④ SIM受け取り・eSIM発行

申し込みが完了すると、物理SIMなら数日程度で自宅に届き、eSIMならオンライン上で即日発行されることが多いです。
- 物理SIMの場合:郵送を待つ必要があるため、乗り換えのタイミングには余裕を持たせておきましょう
- eSIMの場合:QRコードを読み込むだけで設定が進むため、外出先や旅行中でも比較的スムーズに切り替えやすいとされています
| 項目 | SIMカード | eSIM |
|---|---|---|
| 開通まで | SIM到着後に利用開始 | 最短即日で開通可能 |
| 設定の難易度 | 比較的簡単 | やや慣れが必要 |
| 受け取り方法 | 郵送 | オンライン発行 |
| 機種変更 | SIMを差し替える | 再設定が必要な場合がある |
| おすすめな人 | 設定に不安がある人 | すぐ利用したい人 |

例えば、旅行先で急にネットが必要になった、というシーンでもeSIMなら現地で発行できる場合があります。
一方で通信環境によっては発行に時間がかかることもあるため、「絶対にすぐ使える」と思い込まず、余裕をもって手続きしておくと安心です。
手順⑤ 開通手続き

SIMが届いたら、次は開通手続きです。物理SIMの場合は電話やWeb上での切り替え手続きが必要になることが多く、eSIMの場合はプロファイルのダウンロードと同時に開通が進むケースもあります。
開通のタイミングには注意が必要です。
- 開通手続きを行うと、それまで使っていた回線が使えなくなります
- 手続き前に、しばらく通話やデータ通信ができなくなる可能性がある時間帯を確認しておくと安心です
- 深夜や早朝は開通作業自体が翌営業日扱いになることもあります
失敗例としてよく聞かれるのが、開通手続きのタイミングを考えずに進めてしまい、仕事中やオンライン会議の直前に通信が使えなくなってしまったというケースです。
Zoomでの会議予定がある日に手続きを進めてしまうと、思わぬタイミングで接続が切れてしまうこともあるため、開通は時間に余裕のあるタイミングで行うのがおすすめです。
手順⑥ APN設定・動作確認

最後に行うのがAPN設定です。SIMを差し替えただけ、あるいはeSIMをインストールしただけでは、実は通信が使える状態になっていないことがあります。
多くの事業者は設定用のプロファイルやアプリを用意しているため、案内に沿って設定を進めましょう。
設定後は、以下の項目をひとつずつ確認しておくと安心です。
- モバイルデータ通信がオンになっているか
- 通話ができるか
- SMSの送受信ができるか
- テザリングが問題なく使えるか
- YouTubeなど動画視聴時の通信が安定しているか
通信速度は利用する場所や時間帯によって変動する傾向があるため、地下鉄の中や混雑する時間帯の昼休みなどは、速度が出にくいと感じることもあります。あくまで一つの測定例として捉え、複数の環境で試してみるとより実態に近い体感がつかめます。
向いている人
- 通信費を見直したい人
- 自分でスマホ設定を調べながら進められる人
- 普段の利用がSNS・動画視聴中心で、極端な大容量通信をしない人
向いていない人
- 設定作業に時間をかけたくない、サポート対応を重視したい人
- オンラインゲームなど、常に安定した低遅延通信が必須な使い方をする人
- 乗り換えのタイミングで通信が使えない時間帯が発生することに抵抗がある人
設定が完了してもすぐに繋がらない場合は、端末の再起動やAPN情報の再入力で改善することもあります。焦らず一つずつ確認していけば、乗り換え作業は無事に完了します。
※APN設定方法は契約する格安SIMによって異なります。出典:ドコモ・au・ソフトバンク
乗り換え前に確認したいポイント

格安SIMへの乗り換えは、申し込みボタンを押す前の「確認作業」でほぼ結果が決まると言っても過言ではありません。
ここを飛ばしてしまうと、乗り換えたその日にスマホが使えなくなったり、大事なアプリのデータが消えてしまったりすることもあります。
焦って進める前に、次の6つのポイントを一つずつチェックしていきましょう。
SIMロック
SIMロックとは、購入したキャリアの回線でしか使えないように制限がかかっている状態のことです。
近年販売されている端末はSIMロックがかかっていないケースも増えていますが、数年前に購入した端末や、キャリアショップで契約した端末には、まだロックが残っていることがあります。
利用シーンで考えると、通勤中に地図アプリやSNSを使うだけなら大きな問題にならないこともありますが、そもそもSIMロックがかかったままだと他社の回線自体が使えません。
契約先のマイページやアプリから、ロックの状態を確認しておくことが大切です。
失敗例としてよくあるのが、SIMロックがかかっていることに気づかずSIMだけを入れ替えてしまい、「圏外」の表示のまま何も繋がらなくなってしまうケースです。
解除作業自体はオンラインで数分で終わることが多いので、乗り換え前に済ませておくと安心です。
※現在販売されている端末の多くはSIMロック原則禁止の対象ですが、旧端末では確認が必要です。出典:総務省 SIMロック原則禁止
対応端末
次に確認したいのが、今使っているスマホが乗り換え先の回線に対応しているかどうかです。
同じ「4G対応」「5G対応」と書かれていても、周波数帯(バンド)が異なると、通信が不安定になったり、そもそも繋がらなかったりすることがあります。
- 通学中に動画をよく見る方は、安定した通信ができるバンドに対応しているか
- テザリングを頻繁に使う方は、対応状況によって速度に差が出る傾向がある
- オンラインゲームをする方は、遅延に影響しやすい周波数帯の対応も確認しておきたいところ
例えば、海外で購入した端末や、型落ちのモデルをそのまま使い続けている場合、日本の格安SIM事業者が使う周波数帯に一部対応していないことがあります。
この場合、通信ができても速度が出にくい、屋内で圏外になりやすいといった状態になることがあるため、事前に対応表で確認しておくと安心です。
MNPワンストップ
以前は電話番号を引き継ぐ際、MNP予約番号を取得してから乗り換え先に申し込むという二段階の手続きが必要でした。
| 手続き方法 | MNP予約番号 | 特徴 |
|---|---|---|
| ワンストップ | 不要(対応事業者間) | 手続きが簡単 |
| 従来方式 | 必要 | 事前取得が必要 |
現在はMNPワンストップという仕組みにより、乗り換え先の申し込み画面だけで手続きが完結する事業者も増えています。
ただし、すべての事業者がこの仕組みに対応しているわけではないので注意が必要です。
| 手続き方法 | 特徴 |
| MNPワンストップ対応 | 予約番号取得の手間が比較的少ない、申し込みがスムーズになりやすい |
| 従来方式(予約番号が必要) | 事前に電話やアプリで予約番号を取得する手間がかかる |
昼休みなど限られた時間で手続きをしたい方にとっては、ワンストップ対応かどうかで作業時間がだいぶ変わってきます。
「時間がないから今日中に済ませたい」というときに、対応の有無を知らずに従来方式の手続きを始めてしまうと、想定より時間がかかってしまうこともあるので、事前に確認しておくと気持ちに余裕が持てます。
※MNPワンストップ制度の対応状況は事業者によって異なります。出典:総務省 MNPワンストップ制度
キャリアメール
大手キャリアを使っている方の中には、「〇〇@docomo.ne.jp」のようなキャリアメールを日常的に使っている方も多いのではないでしょうか。
格安SIMに乗り換えると、基本的にこのキャリアメールは使えなくなります。
利用シーンとして影響が出やすいのは、次のような場面です。
- 会員登録の連絡先としてキャリアメールを登録しているサービス
- 仕事関係の連絡先として交換している場合
- 家族間の連絡手段として長年使っている場合
キャリアによっては、有料でキャリアメールを引き継げるオプションを用意していることもあります。
乗り換え後に「ログインできなくなった」と慌てないよう、事前にどのサービスでキャリアメールを使っているか、一度洗い出しておくと安心です。

※メール持ち運びサービスの有無や料金は各社で異なります。出典:ドコモ・au・ソフトバンク
LINE引き継ぎ
LINEのトーク履歴や友だちリストは、機種変更や乗り換えのタイミングで消えてしまうことがあります。
特に電話番号が変わらない乗り換えであれば比較的スムーズに引き継げることが多いですが、設定を誤ると友だちリストが引き継がれないこともあるため注意が必要です。
- 事前にLINEのバックアップ設定を済ませておく
- 引き継ぎ前にトーク履歴のバックアップを取っておく
- 新端末でログインする際は、旧端末を手元に残しておく
Zoomなどのオンライン会議やLINE通話を仕事で使っている方にとって、友だちリストやグループが消えてしまうのは地味に痛手です。
「せっかく乗り換えたのに、大事な連絡先が消えてしまった」という声は少なくありません。バックアップさえしっかりしていれば防げるトラブルなので、乗り換え作業の前日までには済ませておきたいところです。
おサイフケータイ
交通系ICカードや電子マネーを使ったおサイフケータイ機能も、乗り換え時に見落とされやすいポイントです。
機種変更を伴う乗り換えの場合、事前に機種変更手続きをしておかないと、残高やポイントが引き継げなくなることがあります。
向いている人
- 事前準備をコツコツ進められる人
- おサイフケータイやLINEなど、複数のアプリの設定を丁寧に確認できる人
- 通勤や通学で交通系ICカードを日常的に使っている人
向いていない人
- とにかく手続きをすぐ終わらせたい、細かい確認作業が苦手な人
- キャリアメールを多くのサービスで使っていて、整理する時間が取れない人
比較シーンとして、電話番号はそのまま端末だけ買い替えるケースと、電話番号ごと大きく乗り換えるケースでは、確認すべき項目の数がだいぶ変わってきます。
前者はSIMロックや対応端末の確認が中心になりますが、後者はキャリアメールやMNPワンストップの対応状況まで含めて、比較的広い範囲でチェックが必要です。
地下鉄での移動中や旅行先で急にICカードが使えなくなった、というのは想像するだけでも冷や汗が出る場面です。事前の一手間が、乗り換え後の安心感につながります。
| 比較項目 | 格安SIM | 大手キャリア |
|---|---|---|
| 料金 | ◎ | △ |
| 通信速度 | ○〜◎ | ◎ |
| 昼休み | △〜○ | ◎ |
| サポート | △ | ◎ |
| 初期設定 | 必要 | 不要な場合が多い |
格安SIMへ乗り換えるメリット

「格安SIM」と聞くと、料金が安くなるイメージだけが先行しがちですが、実際にはそれ以外にもメリットがあります。
ここでは、乗り換えることで得られる代表的な3つの利点を紹介します。数字だけでなく、日常のどんな場面で恩恵を感じやすいのかも合わせて見ていきましょう。
料金が安くなる
格安SIMへ乗り換える最大の理由として挙げられるのが、月々の通信費が抑えられる点です。大手キャリアと比べると、同じようなデータ容量でも月額料金が比較的安く設定されている事業者が多く見られます。
- 通勤中のSNS・ニュース閲覧が中心の方は、少ないデータ容量プランで十分なことが多く、料金差を実感しやすい傾向があります
- 昼休みに動画やゲームを楽しむ方でも、大容量プランを選べば大手キャリアより負担を抑えられるケースがあります
- 家族で複数回線を契約している場合、まとめて乗り換えることで年間の通信費が大きく変わることもあります
例えば、月額7,000円前後だった料金が、乗り換え後に3,000円台まで下がったという例は珍しくありません。
ただし、通話オプションや容量の選び方次第では想定より安くならないこともあるため、自分の使い方に合ったプランを選ぶことが大切です。
「とにかく一番安いプランにしよう」と急いで選んでしまい、後から容量不足でオプションを追加し、結局あまり節約にならなかったという失敗例もあるので注意しましょう。
利用環境によって通信品質が改善するケースもある
「格安SIMは速度が遅い」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、必ずしもそうとは言い切れません。
事業者や利用する回線によっては、比較的快適な速度で通信できる測定例も報告されています。
- 地下鉄やオフィス街など、人が密集するエリアでは時間帯によって速度が変動しやすい傾向があります
- YouTubeなどの動画視聴やオンラインゲームをする方は、事前に口コミや速度の測定例を確認しておくと安心です
- テザリングを頻繁に使う方は、混雑時間帯の速度傾向もチェックしておくとギャップを感じにくくなります
例えば、平日の昼休みにオフィス街で動画を見ようとしたら、思ったより読み込みが遅く感じた、という声が上がることもあります。
これは格安SIMに限った話ではなく、通信環境や時間帯による影響が大きい部分です。「乗り換えたら絶対に速くなる」と思い込むのではなく、あくまで環境によって変動するものとして捉えておくと、ギャップにがっかりすることも少なくなります。
→格安SIMの通信品質を比較|速度と安定性で選ぶおすすめ回線
キャンペーンを利用できる
格安SIM事業者は、新規契約者やMNPでの乗り換えを対象にしたキャンペーンを実施していることがよくあります。キャッシュバックやポイント還元、月額料金の割引など、内容は事業者によってさまざまです。
| キャンペーンの種類 | 内容の傾向 |
| キャッシュバック | 契約後に指定口座へ現金を還元 |
| ポイント還元 | 契約先のポイントとして付与 |
| 月額料金割引 | 契約から一定期間、料金が割引される |
| 端末セット割引 | 端末購入とセットで割引が適用される |
旅行や外出先での利用が多い方にとっては、初期費用を抑えられるキャンペーンは嬉しいポイントです。
ただし、キャンペーンには適用条件や受け取り時期が定められていることが多く、条件を満たさずに終了してしまう失敗例もあります。「気づいたらキャッシュバックの申請期限が過ぎていた」という声もあるため、申し込み時にはキャンペーンの詳細までしっかり確認しておくと安心です。
向いている人
- 通信費を見直したい人
- キャンペーン情報をこまめにチェックできる人
- 通信速度が環境によって変動することを理解した上で選べる人
向いていない人
- とにかく速度の安定を最優先したい人
- キャンペーンの適用条件を確認する手間をかけたくない人
比較シーンとして考えると、大手キャリアは料金がやや高めでも通信品質の安定感を求める人に向いていますが、格安SIMは料金を抑えつつ、自分の使い方に合わせて柔軟にプランを選びたい人に向いている傾向があります。
どちらが良い悪いではなく、自分の利用シーンに合わせて選ぶことが、後悔しない乗り換えにつながります。
編集部の考察
「格安SIM=通信速度が遅い」というイメージを持つ方は少なくありません。しかし実際には、利用する回線や時間帯、地域によって体感速度は大きく異なります。
編集部では複数の実測データを確認していますが、昼休みなど混雑する時間帯を除けば、動画視聴やSNS、Web閲覧などを快適に利用できる事業者も多くあります。
※本記事では、公開されている実測データを参考に編集部で比較・分析しています。出典:みんなのネット回線速度(みんそく)
| 時間帯 | 実測データ例 |
| 朝 | 120Mbps |
| 昼 | 45Mbps |
| 夜 | 95Mbps |
出典:みんなのネット回線速度
※通信速度は利用場所・時間帯・端末・通信環境によって異なります。

デメリット・注意点

格安SIMには料金面での魅力がある一方、乗り換える前に知っておきたい注意点もいくつかあります。
良い面だけを見て乗り換えると、後から「思っていたのと違った」と感じることもあるため、ここではデメリットになりやすい3つのポイントを正直にお伝えします。
混雑時間は速度低下する場合がある
格安SIMの多くは、大手キャリアから回線の一部を借りて通信サービスを提供しています。そのため、利用者が集中する時間帯には、通信速度が低下しやすい傾向があると言われています。
- 通勤中や通学中、SNSやニュースを見る程度であれば大きなストレスを感じにくいことが多いです
- 昼休みの時間帯は、オフィス街や学校周辺で利用者が集中しやすく、速度が落ちる測定例も報告されています
- 地下鉄での利用時は、そもそも電波状況の影響も加わるため、速度低下を感じやすい場面があります
- オンラインゲームやZoomなどのオンライン会議は、速度だけでなく遅延の影響も受けやすいため注意が必要です
例えば、平日のお昼どきにオフィス街でYouTubeを再生しようとしたら、いつもより読み込みに時間がかかった、という場面は起こり得ます。
これは格安SIMだけの問題ではなく、混雑する時間帯やエリアに共通して見られる傾向です。「乗り換えたら常に快適」と思い込むのではなく、時間帯によって変動するものだと理解しておくと、いざという時に落胆せずに済みます。
失敗例としてよくあるのが、オンラインゲームや動画配信の仕事など、常に安定した速度が必要な用途で格安SIMを選んでしまい、混雑時間帯の速度低下に困ってしまうケースです。
用途によっては、事前に速度の傾向を口コミなどで確認しておくことをおすすめします。
編集部のデータの読み解き
公開されている実測データでは、多くの格安SIMは朝・夕方・夜は比較的快適な通信速度が確認される一方、平日12時台は利用者の増加に伴い通信速度が低下する傾向があります。
ただし、速度低下の程度は事業者によって差があるため、「格安SIMだから遅い」と一括りにはできません。編集部では、乗り換え先を選ぶ際は平均速度だけでなく、昼休みなど自分が利用する時間帯の実測データも確認することをおすすめしています。
平日12時台の速度差については「格安SIM 昼でも速い」の記事でも詳しく解説しています。
初期設定が必要
格安SIMへ乗り換えると、SIMを差し替えるだけ、あるいはeSIMをインストールするだけでは通信ができない場合があります。APN設定と呼ばれる作業を自分で行う必要があるためです。
大手キャリアのように、店頭スタッフがすべて設定してくれるわけではない点は、乗り換え前に理解しておきたいポイントです。
| 設定作業 | 内容 |
| APN設定 | インターネット接続に必要な情報を端末に登録する |
| 通話設定 | 通話アプリのインストールが必要な場合がある |
| SMS設定 | 事業者によって設定手順が異なることがある |
旅行や外出先で急に設定が必要になった場合、電波の弱い場所では設定用のプロファイルがうまくダウンロードできず、手間取ってしまうこともあります。
テザリングを使う予定がある方は、事前に自宅など安定した通信環境で設定を済ませておくと安心です。
注意点として、機械の操作に不慣れな方にとっては、この設定作業がハードルに感じられることもあります。「思ったより難しくて、結局サポートセンターに電話することになった」という声も珍しくありません。
事前に設定手順をスクリーンショットなどで確認しておくと、当日の作業がスムーズに進みます。
キャリアサービス終了
大手キャリアを契約している間は当たり前に使えていたサービスが、格安SIMへの乗り換えを機に使えなくなることがあります。代表的なのが、キャリアメールやキャリア独自の会員サービスです。
- キャリアメールが使えなくなることで、登録していたサービスにログインできなくなる場合がある
- 端末の故障時に受けられていた手厚いサポートが縮小される傾向がある
- キャリア独自のポイントサービスやアプリが利用できなくなることがある
例えば、長年キャリアメールを使って会員登録していた通販サイトがあり、乗り換え後にパスワードを忘れてログインできなくなった、というのはよくある失敗例です。
事前にメールアドレスの変更手続きを済ませておけば防げるトラブルなので、乗り換え作業と合わせて確認しておくとよいでしょう。
向いている人
- 自分で設定作業を進められる、または調べながら対応できる人
- 通信速度が時間帯によって変動することを理解した上で使いたい人
- キャリア独自のサービスにあまり依存していない人
向いていない人
- 常に安定した通信速度が必要な仕事や用途がある人
- 設定作業や手続きに苦手意識がある人
- キャリアメールや会員サービスを日常的に多く利用している人
比較シーンとして、大手キャリアはサポート体制や通信品質の安定感を重視する人に向いていますが、格安SIMは料金を抑えつつ、多少の設定作業や速度変動を受け入れられる人に向いている傾向があります。
メリットだけでなくデメリットも踏まえた上で選ぶことが、乗り換え後の後悔を防ぐ一番の近道です。
編集部のコメント
格安SIMへ乗り換えて後悔するケースの多くは、「料金だけで選んでしまった」ことが原因です。
通勤時間帯に動画を見る方と、自宅でWi-Fi中心に利用する方では、最適な格安SIMは異なります。
利用シーンを基準に選ぶことで、乗り換え後の満足度は大きく変わります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 格安SIMへの乗り換えにはどれくらい時間がかかりますか?
Webで申し込む場合、SIMカードは2〜5日程度で届くことが一般的です。
eSIM対応の事業者であれば、本人確認完了後に当日開通できる場合もあります。なお、混雑状況や審査状況によって日数は異なります。
Q2. 電話番号はそのまま引き継げますか?
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)を利用すれば、現在の電話番号をそのまま引き継ぐことができます。
MNPワンストップに対応している事業者同士であれば、MNP予約番号を取得せずに手続きを進められる場合があります。
Q3. MNP予約番号は必ず必要ですか?
現在はMNPワンストップに対応している事業者が増えており、対応事業者同士であればMNP予約番号なしで乗り換えられるケースがあります。
非対応の事業者へ乗り換える場合は、従来どおりMNP予約番号の取得が必要です。
Q4. SIMカードとeSIMはどちらがおすすめですか?
すぐに開通したい方にはeSIM、設定に不安がある方にはSIMカードがおすすめです。
利用しているスマートフォンがeSIMに対応しているか、事前に確認しておきましょう。
※eSIM対応端末はメーカーや機種によって異なります。出典:Apple・ドコモ
Q5. 格安SIMへ乗り換えると写真やアプリのデータは消えますか?
基本的に、スマートフォン本体の写真やアプリのデータは消えません。
ただし、機種変更を伴う場合は、事前にバックアップを取っておくと安心です。
Q6. LINEのアカウントはそのまま使えますか?
基本的にはそのまま利用できます。
ただし、機種変更をする場合は、事前にLINEの引き継ぎ設定やバックアップを済ませておくことをおすすめします。
Q7. キャリアメール(@docomo.ne.jpなど)は使えなくなりますか?
多くの場合、乗り換え後は従来のキャリアメールは利用できなくなります。
ただし、有料のメール持ち運びサービスを利用できる場合があります。GmailやYahoo!メールへの移行も検討するとよいでしょう。
Q8. 格安SIMへ乗り換えるベストなタイミングはいつですか?
月末までに乗り換えることで通信料金を抑えられる場合があります。
ただし、契約内容や締め日により異なるため、現在利用中の回線の請求タイミングを確認してから手続きを進めましょう。
Q9. 乗り換え中にスマホが使えない時間はありますか?
回線切替の手続き中は、一時的に通話やデータ通信が利用できなくなることがあります。
多くの場合は数分〜1時間程度で完了しますが、時間帯や事業者によって異なります。
Q10. 乗り換え後は何を確認すればよいですか?
開通後は次の項目を確認すると安心です。
- 通話ができるか
- SMSの送受信ができるか
- モバイルデータ通信が利用できるか
- 通信速度に問題がないか
- テザリングが利用できるか
- YouTubeやZoomなどが快適に利用できるか
乗り換え後に最初に確認したいチェックリスト

開通手続きが完了すると、電話やインターネットが利用できるようになります。しかし、通信や各種機能が正常に使えるかどうかは、一度確認しておくと安心です。
| 確認項目 | チェック |
| 通話できる | □ |
| SMS送受信できる | □ |
| モバイル通信できる | □ |
| APN設定完了 | □ |
| YouTube再生 | □ |
| Zoom・Google Meet | □ |
| テザリング | □ |
| 地下鉄・通勤ルートで確認 | □ |
| Speedtestで速度測定 | □ |
特に格安SIMは、APN設定や回線切り替え直後の状態によって通信できないこともあります。次のチェックリストを参考に、乗り換え後の初期確認を行いましょう。
□ 通話できるか確認する
まずは家族や固定電話などへ発信し、問題なく通話できるか確認しましょう。
発信だけでなく着信も確認しておくと安心です。
□ SMSが送受信できるか確認する
SMS認証は銀行アプリやLINE、各種会員サービスで利用されることがあります。
送受信が正常にできるか一度試しておきましょう。
□ モバイルデータ通信が利用できるか確認する
Wi-FiをOFFにして4Gまたは5Gだけで
- Google検索
- Yahoo!検索
- ニュースサイト
などが表示できるか確認します。
表示できない場合はAPN設定を見直しましょう。
□ APN設定が完了しているか確認する
AndroidではAPN設定が必要になることがあります。
iPhoneでもプロファイルのインストールが必要な事業者があります。
通信できない場合は
- APN情報
- 構成プロファイル
- 再起動
を確認しましょう。
□ YouTubeを再生して通信を確認する
動画は通信品質を確認しやすい方法の一つです。
画質が頻繁に下がる場合や読み込みが続く場合は混雑時間帯の影響を受けている可能性があります。
なお、通信速度は時間帯や利用場所によって変動します。
□ ZoomやGoogle Meetでオンライン会議を試す
オンライン会議を利用する方は
- 映像
- 音声
- 画面共有
が問題なく利用できるか確認しておきましょう。
特に昼休みや通勤時間帯は通信が混雑しやすい傾向があります。
□ テザリングを試す
ノートPCやタブレットを利用する方はテザリングも確認しておきましょう。
接続できても通信速度が安定しない場合があるため実際にWebサイトを開いて確認すると安心です。
→格安SIMテザリング最強ランキング|速度・無制限・ゲーム別に徹底比較
□ 地下鉄や通勤ルートでも通信してみる
自宅では問題なく通信できても地下鉄や駅周辺など利用者が多い場所では通信状況が変わることがあります。
普段利用する場所で一度確認しておくと乗り換え後のギャップを減らせます。
□ Speedtestで通信速度を測定する
最後に通信速度も測定しておくと安心です。
通信速度は
- 朝
- 昼休み
- 夜
など時間帯によって変わるため、複数回測定すると実際の使用感に近い結果が分かります。
速度だけでなくPing値も確認しておくと、ゲームやオンライン会議での快適さを判断しやすくなります。
編集部の総評
格安SIMへの乗り換え自体は、それほど難しい手続きではありません。
一方で、乗り換え後の満足度は「どの格安SIMを選ぶか」によって大きく変わります。
特に通信速度は利用する地域や時間帯によって変動するため、料金だけではなく、昼休み・通勤・地下鉄・オンライン会議など、自分の利用シーンを基準に比較することが重要です。
編集部では、乗り換え前に通信品質もあわせて確認しておくことをおすすめします。
まとめ
格安SIMへの乗り換えは、事前準備から開通までの流れを理解しておけば、初めての方でも比較的スムーズに進められます。
本記事で紹介した手順を改めて整理すると、次の6ステップです。
- 乗り換え先の格安SIMを選ぶ
- 必要なものを準備する
- オンラインで申し込む
- SIMカードを受け取る、またはeSIMを発行する
- 開通手続きを行う
- APN設定を行い、通信や通話が正常に利用できるか確認する
また、乗り換え前には次のポイントも忘れずに確認しておきましょう。
- SIMロックの有無
- 利用中のスマートフォンが対応しているか
- MNPワンストップの対応状況
- キャリアメールの利用有無
- LINEの引き継ぎ
- おサイフケータイの設定
これらを事前に確認しておくことで、開通後のトラブルを防ぎやすくなります。
一方で、格安SIMは事業者によって通信速度や通信品質に違いがあります。特に昼休みや通勤時間帯、地下鉄など混雑しやすい環境では体感速度が変わることもあるため、自分の利用シーンに合った回線を選ぶことが大切です。
編集部の最終結論
格安SIMへの乗り換えを成功させるポイントは、「正しい手順」と「自分に合った回線選び」の2つです。
手順そのものは6ステップで完了しますが、通信品質は事業者によって異なります。
料金だけで判断するのではなく、普段利用する時間帯や場所で快適に使えるかという視点で選ぶことが、後悔しない乗り換えにつながります。
「どの格安SIMを選べばいいか迷っている」という方は、通信速度や通信品質を比較した記事も参考にして、自分に合ったサービスを選んでみてください。
- 本記事は2026年6月時点の各社公式情報および公開されている実測データをもとに作成・比較しています。
- 通信速度や通信品質は、利用地域・時間帯・端末・通信環境などによって異なり、実際の利用環境では本記事の内容と異なる結果になる場合があります。
- 本記事の評価・比較は編集部独自の比較基準に基づくものであり、すべての利用環境で同様の結果を保証するものではありません。
最新の料金・サービス内容・キャンペーン情報については、必ず各社公式サイトをご確認ください。